告白ヒストリー

『告白ヒストリー』(고백의 역사) 感想とあらすじ|1998年の釜山、くせ毛と片思いの話【コンミョン×シン・ウンス】

ティーザーポスターに、こんなコピーが添えられていました。

「이 머리 피기만 해 봐라, 내 진짜 고백할 끼다!」

「この髪をまっすぐにできたら、私、本当に告白するけんね!」くらいの感じでしょうか。語尾の「끼다」は釜山あたりの方言で、標準語だと「할 거다」にあたります。この一言だけで、どんな映画なのか半分くらい伝わる気がします。

Netflixの『告白ヒストリー』(原題:고백의 역사、英題:Love Untangled)は、2025年8月29日に世界同時配信された作品です。配信から一年ちょっと経ちましたが、Filmarksのレビューは4,700件を超えていて、今も見られている作品のようです。

ここから先は、ネタバレなしで紹介します。これから観る人も安心してください。

『告白ヒストリー』ティーザー予告編 – Netflix

あらすじ:髪をまっすぐにしないと、告白できない

舞台は1998年の釜山。高校3年生のパク・セリ(シン・ウンス)は、生まれつきのくせ毛がずっとコンプレックスです。学校一の人気者キム・ヒョン(チャ・ウミン)に恋をして、人生初の告白を決意します。

ただ、自分の中で決めた条件がひとつ。それが「髪をまっすぐにしてから」。

そこにソウルから転校生ハン・ユンソク(コンミョン)がやってきます。友達より一つ年上で、수능(韓国の大学入試。日本の共通テストに近いもの)も諦めたまま釜山に来た、という設定です。理由ははっきりとは語られません。

セリの「告白大作戦」に巻き込まれていくうちに、二人の距離も少しずつ変わっていきます。

上映時間は118分。韓国では12歳以上の区分です。

👉 『告白ヒストリー』- Netflix

告白ヒストリー_くせ毛と告白って、そんなに結びつく
『告白ヒストリー』(고백의 역사)

くせ毛と告白って、そんなに結びつく?

日本でも縮毛矯正をする人は多いですよね。韓国の美容院にも「매직(マジック)」という名前のストレートメニューがあります。そう考えると、くせ毛をコンプレックスにしているセリの気持ちは、そこまで遠いものではないと思います。

ただ、「髪を伸ばしてから」ではなく、「まっすぐにしてから」というのが、19歳の女の子らしいというか。本人にとっては大真面目なのに、周りから見るとちょっと可笑しい。

そういうところが、この映画の雰囲気に合っているなと思いました。

キャスト:日本でも見覚えのある顔ぶれ

告白ヒストリー_コンミョン

コンミョンは1994年生まれで、5urprise出身の俳優です。『広場』『私が死ぬ一週間前』などに出演しています。今作では、どこか事情を抱えた転校生ユンソクを演じています。

韓国のレビューでは、年齢的に10代には少し見えにくいという声もありました。このあたりは、気になる人には気になるかもしれません。

告白ヒストリー_シン・ウンス

シン・ウンスは2002年生まれ。2016年の映画『隠された時間』でデビューし、『輝くウォーターメロン』『模範家族』などにも出演しています。YTNのインタビューによると、今作では釜山の方言の台本を丸ごと覚えて撮影に臨んだそうです。

釜山の言葉は、聞いたときの勢いが関西弁に少し近いな、と私は感じています。字幕で観ていても、そのテンポの良さは伝わってくると思います。

告白ヒストリー_チャ・ウミン

チャ・ウミン(キム・ヒョン役)は、『밤이 되었습니다』や『약한영웅 Class 1』で見たことがある人もいるかもしれません。セリの友人ペク・ソンレをユン・サンヒョン、ライバルのコ・インジョンをカン・ミナが演じています。

監督はナムグン・ソン(남궁선)。『十ヶ月の未来』を手がけた監督で、『힘을 낼 시간』(英題:Time to Be Strong)は2024年の全州国際映画祭で大賞を受賞しています。

告白ヒストリー_1998年の釜山という場所
釜山の映画撮影

1998年の釜山という場所

釜山が舞台の90年代作品といえば、『応答せよ1997』を思い出す人もいるはずです。あちらは1997年で、こちらはその翌年。同じ釜山、ほぼ同じ時代の空気を、違う角度から見るような楽しみ方もできそうです。

撮影も釜山で行われていて、釜山の映画撮影を支える機関である釜山映像委員会も、撮影作品の一つとしてこの映画を挙げています。

聖地巡礼を考えている人へ。

撮影地をまとめた韓国語のブログはいくつかありますが、書かれている場所がそれぞれ違っていて、私が確認できた範囲では確かな情報とは言い切れませんでした。実際に行く場合は、公式の発表や釜山の観光情報などで確認してからのほうがよさそうです。

告白ヒストリー_評価はどう?

評価はどう?

Filmarksのスコアは4点手前の3.8。内訳を見ると、4点台以上が約2割、3点台が7割弱で、評価が極端に割れているというより、3点台をつけている人が多い印象です。韓国のNAVER観客評価は9点台(9.47)でした。

感想を見ると、「素直な気持ちで観られる」「ありのままを好きでいてくれる人がいる、というのがよかった」といった声がありました。一方で、途中で集中が切れたという人もいます。

派手な展開を期待して観ると、少し物足りなく感じるかもしれません。

視聴はNetflixの独占配信です。字幕や吹替の設定については、作品ページで確認してみてください。

くせ毛が悩みだった人には、少し刺さる映画だと思います。私自身も、髪をどうにかしてから、と思っていた頃の気持ちを久しぶりに思い出しました。


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